どんなバイクか?

XS750スペシャル(以後XS750)は1978年に出たヤマハのナナハンです。
発売当時こそ、オートバイ雑誌の記事になっていましたが、現在の絶版車ブームではまったくといってよいほど黙殺されている悲運なモデルです。
現存する車両は少ないので、乗っているとある意味注目を浴びます。

GX750の登場

もともとGX750というオートバイがあり、GXの派生モデルです。
XS750の話しをする前に、GX750に少し触れたいと思います。

GX750は1976年に出たバイクです。
他メーカーは四気筒のビッグバイクをリリースしていた時期でした。
ホンダはCB750、カワサキはZ750RS、スズキはGS750が当時のフラッグシップで、2サイクルが得意だったヤマハは4サイクルのビッグバイクでは後塵を拝していました。
他メーカーと同じような四気筒で追随せず、あまり例のない三気筒で勝負を挑んだのです。

エンジンはDOHC三気筒、駆動方式はシャフトとマニアックな作りとなっています。

シャフトドライブは当初自社で作ることができず、ドイツのゲトラグ社のものが使われています。スタイルもヨーロッパで受けそうな気品あるものでした。

XS750の誕生

GX750は海外ではXS750という車名で売られました。
(ヤマハはそういうのが多いですね。RZ250もRD250LCという車名でした)

欧州ではかなり好意的に受け入れらています。シャフトドライブのメンテナンスフリーがライダーに受けたようだ、と何かの記事で読んだことがあります。
反面、日本ではイマイチパッとしなかったようです。時代は四気筒を求めていたのでしょうか。

欧州で成功を収めたGX750ですが、北米のニーズに合わせるためデザインの変更を余儀なくされました。
1978年、プルバックしたハンドル、キング&クィーンシート(段付きシート)、ティアドロップタンクとデザインを大きく変更し、車名もXS750スペシャルになります。

XS750スペシャルより前にはバーチカルツインエンジンのXS650スペシャルが登場しており、ハーレーダビッドソンが高嶺の花だった当時の若者は日本製のアメリカンバイクに飛びついたようです。“和製チョッパー”とか“ジャメリカン(ジャパニーズアメリカン)”とも呼ばれ、そこそこマーケットができたようですね。

ホンダはCustom、カワサキはLTD(リミテッド)、スズキはGLといった同様のバイクが出ています。今のレベルで見ると全くチョッパーでもありませんし、アメリカンバイクにしては中途半端なデザインです。

北米でもPoorman’s Harley(貧乏人のハーレー、しかし酷い言い方ですね…)としてなかなか売れたようです。ハーレーより安くて馬力があって故障もしないとなれば、ハーレーより日本製バイクを選ぶ向きがいたんでしょうね。

マイナーチェンジ

フロント19インチ、リア18インチでリリースされたXS750ですが、1983年モデルよりリアタイヤが16インチになって、よりアメリカンバイクらしさを醸しています。丸パイプのグラブバーも合金製のしっかりしたタイプに変更されています。

海外では850ccモデルも

海外でもXS750はリリースされていますが、すぐに850ccにボアアップされ、車名もXS850になっています。
リアタイヤは16インチ、オイルクーラーが装着されて熟成されました。
80年代のヤマハの特別仕様車でミッドナイトスペシャルというのがありましたが、XS850にもラインナップされています。

大排気量化が進み、XS850はなんと1100ccにスープアップされ、XS11に進化したというわけです。
ビキニカウルがついたXS11は本当に美しく、ほれぼれするデザインです。

余談ですが、田宮模型のプラモデルでXS1100が出ていますね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする