XS750のキャブレターセッティング

XSリフレッシュプロジェクトの一環として、キャブレターのインナーパーツの多くを交換してもらいました。ジェット類、フロート、ニードルバルブなどなど。一通り組みあがったのでセッティングのため試運転をした記録です。

はじめはマニュアルの指定通りのセッティングで試乗したところ、アイドリングが不安定のうえエンストすることもありました。アクセルを開け始めるとギクシャクしてパワー不足。プラグも白っぽい焼け色。いわゆる燃調が「薄い」症状のようです。

交差点などでエンジンがストールすることもあり、パイロットスクリューなる部品で調整。1回転1/8戻しからスタートして、2回転半くらい戻したところでアイドリングが安定し、ストールすることもなくなりました。燃料を「濃い」方向にした状態だと思います。
それでもアクセルを戻したときにマフラーからパンパン音がすること(アフターファイヤーというそうです)もあり、もう少しパイロットスクリューを戻していくと3回転半戻しでだいぶ症状がなくなりました。

パイロットスクリューの3回転半戻しというのはキャブセッティングではかなり「戻しすぎ」のようなのでスロージェットの番手をあげて「濃い」方向に持っていくことに。

マニュアルでは#42.5が標準番手のようだったので、#45.0のに交換しました。スロージェットはキャブレターを外さずに交換できるようです。(見ていると熟練したメカニックさんだからこそできる芸当だと思いました)

スロージェットを大きな番手に変更したのでパイロットスクリューを2回転戻しで様子をみると、乗った感じがかなり改善されました!ゼロスタートでのギクシャクもなくなり、パワー感も出てセッティングの効果が出たと思います。数キロ試運転したのですが、アクセルオフ時のアフターファイヤーの症状が残っています。パイロットスクリューをもう半回転(2回転半)ほど戻したところさらに改善されました。エアクリーナーはK&Nのに交換していますし、マフラーもKERKERの抜けの良いものに変更しているので、マニュアル通りのセッティングとは異なりますが、低中速域はこれで様子を見ようと思います。油面調整や同調もとっていただいているので、オーバーホール前に比べてエンジン音と排気音が変わりましたね。以前にもましてドスの効いた感じの排気音です。(あ!プラグの焼け色を確認するのを忘れました。雨が降ってきたので…)

高速道路はまだ走っていないので、全開時のパワーフィールがまだわかりませんが、高回転域もうまくセッティングが決まるように願っています。

【追記】

しかし、今更ですがXS850は日立のキャブレターが使われていることを思い出しました。
筆者のXSはナナハンのミクニBS34というキャブレターなので、独自のセッティングが必要だと思います。
バイクに乗り始めて30余年経ちますが、まだまだ知らないことがあり、日々勉強が続いています。

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コメント

  1. kin より:

    日立製のキャブはレアですね。
    自分は多分見た事無いです。
    普通はミクニかケイヒンですから。
    BSだとミクニ製ですからジェット類が揃うのでまだ大丈夫ですね(^^)

    • ないとら より:

      >kinさん
      コメントありがとうございます。
      はい、日立のキャブレターはレアですよね?
      なぜミクニじゃないのかが謎です…。
      コスト面で日立が選ばれたのか、性能面なのか?
      当時の開発陣に聞いてみたいものです。

      BS34っていろいろ使われている車種多そうなので、パーツ的にはたしかに安心かも、です。