XS750、あわや不動車に

XS750

2022年5月某日、ツーリングに行く当日の出来事です。暖機運転して、荷物を取りに部屋に移動するため、エンジンを切ったら、もうかからなくなっていました。
プラグを新品に交換し、ガソリンも満タンにしてあったので本当に「?」という感じ。
シリンダーヘッドは温まっているし、得意の押しがけもどきでも×。
(ツーリングは2号機、ホンダXR250で行きました)

ツーリングから戻り、どうにもならないので、やはりバイク屋さんに持ち込むしかない、ということで任意保険に付随しているロードサービスでXSを運んでもらいました。
エンジンがかからなくなったのは自宅だったのが幸いでした。
出先、特にツーリング中だったらかなりしんどいことになっていたと思います。

我がXSの経緯

今回の症状ですが、キックペダルを踏み下ろした感触が今までと違うのです。
14年前にも感じた、ギアを舐めてる感触。

過去にも語ったことがありますが、私のXS750はキックスタートしかできません。
セルモーター付近のギアが収まっているところ(クランクケース)がなぜか欠けてしまい、それ以来、キックスタートです。
慣れない頃は何十回キックしてもスタートすることができず、真冬でも汗だくになった記憶があります。キックのしすぎで、キックペダルシャフトの根元にヒビが入ったこともあります。
その後、キックのギアを舐めてしまい途方に暮れていたら、販売店のメカニックが「部品は廃番。ただし舐めているのはギアの半周なので、もう半周を使えるようずらせば大丈夫」ということで、そのようにしてもらいました。
ドリブンスプロケットのように全周を使わないタイプのギアだったのが幸いしました。

それからずっとキックスタートでかけてきたXSのエンジンですが、ついに症状再発…。かなり焦っていたのは、車検が7月初旬で切れる、ということです。
車検の切れた、不動車なんて最悪だなぁ〜と、少しばかり憂鬱に。

エンジンのバラし

お店に運び込まれたXS750、早速エンジンのクラッチ側のカバーを取り、ご開帳。
クラッチホルダーを固定しているナットが特殊工具でないと外れないとのことで、自家製スペシャルツールを作り、対応していただきました。

XSのエンジンの中です

バラしていくと、キックのギア(部品番号 1J7-15527-02)がこんな状態に!!

ギアの山がめちゃくちゃに削れています!

お店の人によると、もう半周のギアの山にも大ダメージがあるということです。
要交換ですね。

持ってて良かった、予備パーツ♪

XS750のような旧車はメーカーで新品パーツが出ることは稀です。
しかし、ヤフオクなどでちょこちょこ予備パーツを揃えていました。そう、この部品も入手済みだったのです!
家族からはいつ使うか分からないバイク部品にいつも顰蹙を買っていましたが、ついに日の目をみるときが来たのでした。
この予備パーツを持ち込んで、交換してもらうことに。このギア以外にも折角なので、予備があるギア類は交換してもらいました。

バイク屋さんによると、XS750のキックの構造はかなり変わっているとのこと。
写真のギアもそうですが、内側のギアはスプラインというのですかね?斜めに切られていて、移動する構造になっています。SRやXS650、CBやZもこういう構造にはなっていないとのことでした。

クラッチ板も滑り始めていた様子

バイク屋さんによると、クラッチ板もダメージが見られるとのこと。少し茶色っぽく変色しているのは「焼け」かも知れないとのこと。
滑っていなかったか聞かれましたが、ずーっと乗っているバイクなので顕著な滑りは感じていませんでした。(鈍感なんです)
ですがこちらも予備パーツがあったんですね〜。
それを見せると、今のよりはマシだけど、新品が出るのなら新品の方が安心、とのこと。
当たり前ですが、予備パーツとはいえ、中古品ですからコンディションはまちまち。摩耗等で使用に耐えないこともありえます。

バイク屋さんが検索かけてくれたのですが、クラッチ板、スプリングは新品が出るとのこと。
今後のことを考え、不安要素は少しでも減らしたいということで、発注してもらいました。

結果オーライで、修理完了

クランクケースカバーのガスケットは廃番とのことだったので、手持ちのサードパーティー(非純正)ガスケットを使用してもらいました。非純正とはいえ、ブレーキパッドで有名なVesrahのガスケットです。

部品を組み込んで、キックしたら無事スタートできた、と連絡が来た時は嬉しかったですね!!

部品が揃うのが早かったせいか、バイク屋さんも頑張ってくれまして、故障から3週間、バイク屋さんに預けてから9日間で手元に帰ってきました!
修理代も納得いく金額でしたし、本当に感謝です。
自宅へ帰る道中、明らかにクラッチのつながりが違うことを実感。
キレがいいというか、繋がったときのフィーリングが違います。新品パーツの効果ですね。

原因はなんだったのだろう?

キックギアがこんな状態になってしまった原因は?と考えましたが、やはりキックの回数が通常個体より多い、というのがありますよね。
前回の発症は2008年4月、29,214キロ時。14年前の出来事で、あれからキックスタートだけで5万キロ乗っているのですから、ガタが出たり摩耗が早まったりしたのでは?と思っています。

で、その足で車検。

6月24日(金)、バイク屋さんに取りに行き、時間があったのでユーザー車検に持ち込みました。
それが先日の記事です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. MOP より:

    私のXS750も同じ症状になり6月に修理しました。パーツ探しても無く。ebayでなんとか見つかったので初めて利用しました。部品到着後にバイク屋さんに持ち込み交換して頂きました。最近は冷えてきたためセルの回りも少々思い感じです。オイルの減りも気になるのでこちらで紹介している添加材が気になります。

    • ないとら より:

      >MOPさま
      コメントありがとうございます。
      愛車の故障が無事直ったとのこと、本当に良かったですね!
      パーツもなかなか見つからない車両ですし、修理を受けてくれるショップもそうそう無いかと思いますので。
      何かで見たんですが、XS650なんかはセルスタートではなくキックスタートを推奨してたかと思います。
      ナナハンは同じか分かりませんが、キックも慣れると愛着がさらに湧きますよ!

  2. xs750jp より:

    予備パーツの収集は大事ですが、このところ、出品が少なく、高額出品が増えて、欲しいパーツが手に入れられません。
    エンジン本体ヤフオクで購入考えましたが、置き場に困るので見送ったら、もう安くて程度良さげなのは見当たらなくなりました。
    思い切ってセルを復活は無理なんですか?

    • ないとら より:

      >xs750jpさん
      コメントありがとうございます。
      そうですね、エンジンの出品はあまりなくなってきましたね。
      置き場所があればエンジンを持っておきたいですよね~
      セルの復活はクランクケース交換なので、まず無理です…。
      手っ取り早いのは載せ替えになりますが、ドナーエンジンのコンディション次第になりますね。

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