ボアアップ

826㏄

1970年代といえば日本では自主規制でナナハンが排気量の上限でしたが、海外ではそのマシンの特性にあった排気量が与えられていました。

今もなお大人気のZ750RS(Z2)も兄弟車としてZ1(900㏄)が存在しますし、CB750Fも900、1100㏄バージョンが出ていました。XS750も同様、850㏄のがリリースされていたのです。

最近ではMT-09が850㏄のバイクとしてヒットしたので違和感の少ない排気量ですが、それまでは中途半端な排気量だな・・・というのが本心でした。

ある日、ヤフオク!で850㏄のシリンダーとピストンがセットで出品されていたので落札してみました。メカ音痴の管理人はシリンダーヘッドとキャブは共通で、オイルクーラーの有無くらいが差異だと勝手に思い込んでいました。

届いた品がこれです。

中古部品でしたが状態は良いようだったので、自分のXS750に取り付けてみました。自分にはそのような腕はありませんので、バイク屋さんにお願いすることに。

XS850はもともと国内では正式に販売されていないので、ガスケット類は海外のサイトで通信販売で入手しました。ペイパルを使ったので、不着等の不安はなかったです。

パーツとガスケットをバイク屋さんに持ち込み交換していただき、納車されたときの感動は一生忘れないと思います。キック一発で始動したエンジンの音が全く違ったのです。同じバイクとは思えないほどで、たいへんビックリしました。

ただ、慣らし運転中にエンジンから異音、そのままエンストということに。
どうやらバルブがピストンをどついたらしく、バルブが変形したうえバルブガイドもひび割れていました。カムシャフトのダウエルピンも折れていました(画像は正常な状態)

好きで乗っているXS750なので、廃車にするという選択肢はありません。
中古のシリンダーヘッドやガスケットをそろえて、再挑戦。

再び組み上げられたXS750、今度はさらに丁寧な慣らし運転を行い今に至っています。明らかなパワーアップ!というより、トルクが太くなって運転しやすくなりました。最高速度を競うバイクではないのですが、余裕が生まれました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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